【法輪功の難民申請の問題】
日本政府は、中国での法輪功に対する弾圧を認識し、法輪功の難民申請者に対して、これまで実質的に強制送還していない。この点においてはまず感謝の意を表したい。
しかしながら、一分の法輪功の難民申請者に対して、合法な在留資格も与えていない、または就労ができないようにしている。法務省入国管理局の理由はほぼ一つだけであり、「中国に戻っても、必ず弾圧に遭うと限らない」と。実際、中国にいる法輪功学習者は、警察に拘留ないし収監という刑を受けたことがない人は、ほんのわずかである。そのほか、法輪功の修煉に「真」を重んじるから「法輪功か?」と聞かれたら、学習者たちは「はい」と答えている。さらに、中国政府は法輪功学習者に対して通報する人に奨励金を支給されるため法輪功学習者を発見することが難しくない
逮捕される法輪功学習者が直面するのは収監または重労働だけではない。彼らは例外なく、まず血液型、角膜などの検査がされる。さまざまな証言で実証されているように、これらの膨大なデータは強制臓器収奪のための準備である。臓器の需要に対して、適性が高い人が優先的に選ばれ、命が落とされる。私たちは日本政府、法務省、入国管理局に対してただ問題をかわすのではなく、人道救済の角度から、真剣に考えていただくよう要請する。
車を例にすると理解しやすい。エアバッグは事故防止用に設置されるが、実際衝突事故に遭う確率はわずかである。法務省の理屈では、エアバッグは車には無用であろう。しかも、法輪功学習者が中国で強制労働施設、刑務所などに入れられる確率は、車の衝突事故より遥かに高い。